マーチンゲール法とは?FXで活用するメリットや注意点を徹底解説!

トレード全般

この記事では、マーチンゲール法とは何か?

マーチンゲール法をFXで活用するためのメリット・注意点を解説します。

マーチンゲール法とは

まず、マーチンゲール法とは何か?を解説します。

マーチンゲール法は、カジノでよく使われる掛け方です。ルーレットなどでも使われる手法で、理論上は必ず勝てると言われています。

海外FXでもマーチンゲール法を応用して取引が出来ます。

FXでのマーチンゲール法とは負けた時に資金を2倍にして取引する資金管理法です。

ただし、マーチンゲール法はリスクの高い手法とも言われていて、ロスカットにより資金を全額失う可能性があります。

そこで、この記事では、下記の項目について詳しく解説します。

  • マーチンゲール法のやり方
  • マーチンゲール法のメリット・デメリット
  • 海外FXがマーチンゲール法に向いている理由

マーチンゲール法が活用できるゲーム

マーチンゲール法の効果が出るゲームの代表的なものとして以下のようなオンラインのゲームが挙げられます。

  • ベラジョンカジノのルーレット「Relax Roulette」
  • EMPIRE777カジノのバカラ「One Touch BACCARAT」
  • ビットカジノのブラックジャック「Blackjack Classic Satoshi」

マーチンゲール法と相性の良いゲームの特徴

  • 勝率がほぼ50%
  • 配当金が2倍
  • 最低のベット額が低く、最高のベット額が高い

などがあります。ゲームを選択する時には、最低・最高ベット額はまずチェックしておきたいポイントをです。

FXでマーチンゲール法を活用するメリット

マーチンゲール法をFXで使うと以下のようなメリットがあります。

  1. ルールがシンプルで誰でも取引がやりやすい
  2. 1回でも成功すれば利益が確定する
  3. 勝率が高い
  4. 自動売買にも採用出来る

それぞれのメリットについて解説します。

ルールがシンプルで誰でも取引がやりやすい

マーチンゲール法は、失敗したら倍額を投資するだけというとてもシンプルなルールです。そのため誰でも取引がしやすいのです。

したがって、テクニカル分析が出来ない初心者でも、取引初日から利用出来ます。

また、1回成功するたびに利益がどんどん増えていきます。

1回でも成功すれば利益が確定する

マーチンゲール法は、何連敗している状況でも1回成功すると、それまでの損失分を取り戻せます。

例として、ドル円を150円でロングした後に、147円まで下落して、149円まで戻ってきたタイミングで決済したケースで考えてみましょう。

回数とエントリー価格注文ロット148円で全決済した場合の損益
1回目(150円)1ロット20万円の損失
2回目(149円)2ロット約20万円の損失
3回目(148円)4ロット0円
4回目(147円)8ロット約80万円の利益
※1ロット=100,000通貨の場合

1~3回目まではエントリーしても、想定と逆に下落しており、含み損が多い状況です。

しかし、4回目のエントリー後に、反転上昇して148円まで回復した時に決済すれば、トータルでは約40万円の利益を得られるということです。

最終的に利益で終われた理由は、1回目と2回目のポジションは含み損がありますが、4回目のポジションのロット数が大きいため含み益が増えるからです。

エントリーするたびに、ロットを上げた分、少ししか価格が回復しなくても利益を得られます。

勝率が高い

初心者なら、勝率の高さを重要視している人が多いのではないでしょうか?それは、まだ確かなトレード技術が身についていない状態で、勝率が低い手法を使っても、自信が湧かないからです。

勝率2割のルールを使った場合の心理面失敗の回数が多くなると、本当にうまくいくのか不安になる
勝率8割のルールを使った場合の心理面成功した回数が多いのでトレードに自信を持ちやすい

その点、マーチンゲール法は、1セットごとで考えると勝率は高くなります。

その理由は、為替相場がずっと一方向に上昇し続けたり、下落し続けたりするケースは少なく、反転しやすいからです。

自動売買にも採用出来る

マーチンゲール法は、一部の自動売買のロジックにも組み込まれています。

特に一定の価格帯で動くレンジ相場では、反転する回数も多いため、何度も利益を得られる方法です。

実際に、マーチンゲール法を組み込んだEAを使って、継続的に利益を得ているトレーダーも多くいます。

FXでマーチンゲール法を活用するデメリット

マーチンゲール法は、初心者でも使いやすい手法ですが、以下のようなデメリットもあります。

  1. 1回の失敗でそれまでの利益が吹き飛ぶリスクがある
  2. 得られる利益が少ない
  3. 多くの資金が用意出来ないと破綻リスクが高くなる
  4. 含み損を抱えると精神的にストレスが重くのしかかる

それぞれのデメリットを解説します。

1回の失敗でそれまでの利益が吹き飛ぶリスクがある

マーチンゲール法は、1回の失敗でそれまでの利益が全額吹き飛ぶリスクがあるので、注意が必要です。

失敗するたびに追加で倍のロットを増やしていくため、さらに価格が逆行すれば、含み益があっという間に増えかねません。

リスクを取りすぎるとロスカットされやすくなるので、注意しましょう。

得られる利益が少ない

マーチンゲール法で利益をどのくらい増やせるかは、相場次第です。

仮に1ドル150円の時に0.1ロットで取引をスタートした場合に、1回目で成功したケース、5回目で成功したケースを比較してみましょう。

回数および
エントリー価格とロット
1回目で成功したケース(20pipsの上昇で利確)の損益5回目で成功したケース
1回目(150円で0.1ロット)約2,000円の利益約6,000円の損失
2回目(149.8円で0.2ロット)約5,000円の損失
3回目(149.6円で0.4ロット)約8,000円の損失
4回目(149.4円で0.8ロット)0円
5回目(149.2円で1.6ロット)約32,000円の利益
※1ロット=100,000通貨の場合

1回目で成功した場合に得られる利益は、わずか2,000円ですが、5回目で成功した場合の利益額は13,000円になります。

32,000円ー(6,000円+5,000円+8,000円)=13,000円の利益

利益を得られるまでの回数は安定していません。さらに価格がほとんど動かなかった場合も、利確出来ないので、どのくらい利益を増やせるのかは予測しにくいでしょう。

多くの資金が用意出来ないと破綻リスクが高くなる

マーチンゲール法は、エントリーと逆方向に価格が動き続けると、ロスカットにより口座の資金を全額失います。

口座の破綻リスクを避けるためには、含み損に耐えられるほど多くの資金を用意しなければなりません。

ロットの上げすぎや注文の頻度を間違えると、破綻リスクが一気に高くなるので注意が必要です。

含み損を抱えると精神的にストレスが重くのしかかる

マーチンゲール法は、時に多額の含み損を抱えなければなりません。

例として、以下のように150円かつ0.1ロットでロング注文した場合、149円まで下落し続けた時の含み損は11万4,000円です。

回数およびエントリー価格とロット149円まで下落時点の含み損
1回目(150円で0.1ロット)約10,000円
2回目(149.8円で0.2ロット)約16,000円
3回目(149.6円で0.4ロット)約24,000円
4回目(149.4円で0.8ロット)約32,000円
5回目(149.2円で1.6ロット)約32,000円
含み損の合計額約11万4,000円

仮に、15万円で取引を始めた場合、149円まで下落した時点で、ロスカットのリスクが高まります。

含み損が大きい状態が長く続けば、ロスカットを恐れるあまり、精神状態にも悪い影響を与えます。

相場環境によっては、精神的ストレスもかなりたまるので注意が必要です。

FXとマーチンゲール法の相性が良い理由

マーチンゲール法は、リスクも高い手法です。しかし、以下のような理由があるため、海外FXとの相性は抜群です。

  1. レバレッジが高い
  2. ロスカット水準が低い
  3. 約定率が高い
  4. 追証がない

それぞれの理由について詳しく解説します。

レバレッジが高い

海外FXは国内FXよりもレバレッジが高いため、マーチンゲール法に向いています。

レバレッジ最大2,222倍の(BigBoss)と25倍の国内FXで、ドル円を3.1ロット保有した場合の必要証拠金(1ドル150円時)を比較してみました。

海外FXで3.1ロット保有した場合の必要証拠金約20,927円
国内FXで3.1ロット保有した場合の必要証拠金約186,000円

海外FXの方が少ない証拠金でポジションを保有出来ます。

必要証拠金が多すぎると、口座残高を圧迫するため、ロスカットされる確率も高くなります。

マーチンゲール法は失敗するたびにロットが大きくなっていくので、レバレッジが高いFX業者の方が取引しやすいでしょう。

ロスカット水準が低い

海外FXはロスカット水準が20%前後の業者が多く、国内FXの水準(50%や100%が多い)よりも低いので、ロスカットされる確率はやや低くなります。

ロスカットされる確率が少しでも低ければ、マーチンゲール法で破綻するリスクも下がります。

したがって、複数のポジションを保有するマーチンゲール法とは相性が良いです。

約定率が高い

海外FXはNDD方式と呼ばれる注文方式を採用している業者が多いため、約定拒否やスリッページが起きにくくなっています。

何故なら、DD方式のようにディーラーが注文を裁くのではなく、自動的にインターバンクへ流すからです。

つまり、より確実に注文した価格で通りやすいため、利益が減りにくくなります。

追証がない

殆どの海外FX業者では、口座残高がマイナスになったとしても、足りない分の入金を求められないので、借金を負うリスクがありません。

したがって、相場状況により損失リスクが高くなるマーチンゲール法を安心して利用出来ます。

FXのマーチンゲール法におすすめの手法

FXでマーチンゲール法と併用出来るおすすめの手法

  • マーチンゲール法とナンピン
  • 逆マーチンゲール法と移動平均線

それぞれについて解説します。

マーチンゲール法とナンピン

FXでの、マーチンゲール法は資金管理に特化した戦略です。ですから実際にトレードを行う際には、トレード分析や他の手法と併用するべきです。その際におすすめなのがナンピンの併用です。

FXのナンピンとは、保有しているポジションに対して相場が逆に進んだ時に、さらにポジションを追加して平均取得単価(平均コスト)を下げることです。

FXでマーチンゲール法とナンピンを行うメリットとして、相場が予想外の方向に動いた場合でも、追加のポジションを取ることで損失を回収出来る可能性がある点です。

そのため一度の取引で損失を出しても、その後の追加取引で利益を出すことが出来る可能性があります。

しかし、ナンピンはファンダメンタルズ的な方向性がハッキリしている時にのみ使用しなければなりません。

FXでは、トレンドが長期的に継続することは珍しくないため、安易なナンピンは非常に危険です。ですから、ナンピンは相場の流れをみて計画的に行うようにしましょう。

逆マーチンゲール法と移動平均線

FXの逆マーチンゲール法は、勝率が高いとは言えませんが強いトレンドに乗れば大きな利益が狙える方法です。

FXで大きな利益を得るためには、まず強いトレンドを把握するところから始めましょう。トレンドの把握には、移動平均線の使用をおすすめします。

移動平均線とは、ある一定の価格から平均値を計算し、それを折れ線グラフで表したものです。

短期→中期→長期の順に、移動平均線が並ぶパーフェクトオーダーが発生したことを確認した後は、買いでエントリーを行います。

その後、上昇トレンドの波に乗れば利益を伸ばすことが可能です。短期の移動平均線からの乖離が大きくなれば、利確のサインです。

利確を行ったら次はロット数を増やしてエントリーを行います。短期の移動平均線にタッチ、もしくは割り込んだところがエントリーポイントになります。

再エントリーした後、再び移動平均線から乖離した際に利確を行います。これを複数回繰り返しすることで元金を大きく増やせます。

ただ、トレンドはいずれ終了するのでトレンドが転換した場合、せっかく積み上げた利益が0になってしまう可能性があります。

FXでは、どこでトレードを終わりにするかをきちんと決めてから取引を行うようにしましょう。

マーチンゲール法で利益を得るコツ

マーチンゲール法で利益を得るためには、とにかくロスカットによる破綻リスクを避けることです。

そこで、利益を得るポイントを3つ紹介します。

  1. ロットを上げすぎない
  2. エントリーする頻度を抑える
  3. 相場関係のある複数の通貨ペアではエントリーしない

それぞれのポイントを順番に解説します。

ロットを上げすぎない

マーチンゲール法では、ロットを上げすぎると、逆行した時に含み損が拡大しやすくなり、ロスカットされやすくなります。

FXでは、時として一方向に価格が大きく動くケースもあるため、そのような時にはマーチンゲール法で破綻する人が増加します。

特に資金の少ない人は、小さなロットから取引を始めた方が良いでしょう。

エントリーする頻度を抑える

ロットを小さくしてもエントリーする頻度が多ければ、結果的に保有ロットの総量が増えてしまいます。

そうなれば、価格が逆行した時に含み損があっという間に増えるので注意が必要です。

どのくらいの頻度でエントリーすると、含み損がいくら発生するのか、あらかじめシミュレーションしてから取引を始めましょう。

相場関係のある複数の通貨ペアではエントリーしない

FXでは、相関と逆相関の通貨があります。一般的には、ドル円とユーロドルは逆相関の関係で、ドル円とクロス円は相関関係になりやすいです。

つまり、ドル円が上昇すると、相関性の高いユーロ円やポンド円などの通貨ペアも、一緒に上昇しやすくなります。

一方で、逆相関になりやすいユーロドルの価格は下落していく可能性が高くなります。

したがって、同じ口座内で相関性の高い複数の通貨ペアを取引した場合、マーチンゲール法ではさらにロットが増えていくので注意が必要です。

複数の通貨ペアで取引する場合は、せめて逆相関の通貨ペアのみ取引しましょう。

マーチンゲール法を使う際の注意点

マーチンゲール法は、シンプルな手法です。

シンプルに勝つまでベット額を倍にしていくだけという点では、マーチンゲール法は攻略法の中では最も有名な攻略法となります。

「理論的には必ず勝つ」ということになりますが、勝つまでの回数を考えると潤沢な資金を用意することが出来る方にはとても向いている手法です。

ただし、どれだけ高額の軍資金を用意し、勝ち進めたとしてもその利益は最初に賭けたベット額だけです。

シンプルさゆえにただ先に先にと進むだけではなくて、攻略法の知識を得て新たにプラスされたマーチンゲール法を実践していくことが重要です。

マーチンゲール法がおすすめな人

マーチンゲール法がおすすめな人とは、以下が当てはまります。

  1. 大きな資金がある人
  2. 勝率に自信がある人
  3. 自分のトレードルールが確立している人

それぞれを解説します。

大きな資金がある人

FXのマーチンゲール法は大きな資金がある人におすすめです。

マーチンゲール法は資金力がないと、負け続けた際に破産する可能性やトレードする金額が大きいため精神的に落ち着いたトレードが出来ない可能性があります。

大きな資金がある人はそれらの心配がないためマーチンゲール法をするには有利です。

勝率に自信がある人

FXのマーチンゲール法は勝率に自信がある人におすすめです。

勝率は高いが損切りや利確が下手で利益が伸ばせない人でも、マーチンゲール法は勝てば大きく利益になるため、勝率が高いほど利益伸ばせます。

マーチンゲール法は、勝率に自信がある人なら注意点やリスクを理解した上で手法の1つとして用いるのは有効です。

自分のトレードルールが確立している人

自分のトレードルールが確立している人もおすすめです。

マーチンゲール法は、負けるたびに取引量を増やすので、自分にとって勝率の高いトレードルールが確立されていない人がマーチンゲール法でトレードすると、何回か負けた時にまた負けるかもと考えてしまいがちで落ち着いた気持ちでトレード出来ません。

自分にとって勝率が高いトレードルールが確立されていれば、何回負けたとしてもいつかは勝てるので落ち着いてトレードが出来ます。

マーチンゲール法に関するよくある質問

マーチンゲール法に関するよくある質問と回答をまとめました。

  • FXのマーチンゲール法とは何ですか?
  • マーチンゲール法のメリットは何ですか?
  • FXでマーチンゲール法は禁止されていますか?

1つずつ解説していきます。

FXのマーチンゲール法とは何ですか?

FXのマーチンゲール法とは、負けた時に資金を2倍にして取引する資金管理法です。

マーチンゲール法のメリットは何ですか?

マーチンゲール法のメリットは、資金管理法がシンプル、1回の勝ちで複数回の損切を取り返せる、最終的に収支がプラスになりやすいなどのメリットがあります。

FXでマーチンゲール法は禁止されていますか?

FXでマーチンゲール法は禁止されていません。カジノなどでマーチンゲール法をするといつかプレイヤーが勝ってしまい、カジノ運営者が儲からないためマーチンゲール法を禁止しているところもありますが、FXでマーチンゲール法を投資家が使ってもFX会社が損をすることは少ないため禁止されていません。

【まとめ】マーチンゲール法を活用するなら海外FXで!

海外FX業者は、マーチンゲール法との相性が良いです。マーチンゲール法はシンプルなルールなので、上手くいけば簡単に利益を得られます。

マーチンゲール法を利用するなら、レバレッジや約定率の高いFX業者を選びましょう。

まとめ

マーチンゲール法とは

  • ギャンブルに用いられる戦略の一つで、「負けたら次に賭ける金額を倍にして、勝ったら最初の賭け金に戻す」という戦略

マーチンゲール法を利用するメリットとは

  • 「ルールがシンプル」「1回でも勝てば利益が得られる」「ずっと負ける確率は低い」の3点がある

マーチンゲール法で利益を得るポイントとは

  • 「ロット数を低めに設定」「エントリー回数を抑える」「1通貨ペアのみの取引」を行うこと

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